結衣さんと灯くんが
隣町のジムに通っていた10年以上前のお話。
引っ越したお友達が10回無料券を
くださったらしく、喜んで通っていたそうです。
とある日、ジムの駐車場で
ばったり男性と会ってしまった
結衣さんと灯くん。
その男性は満面の笑顔で、
握手を求めてきたそう…(めっちゃ怖いやん)
「わたくし、この度、
町議会補欠選挙に立候補いたしました○○△△です。
どうぞご支援をよろしくお願いしますっ」
彼は選挙用の白い手袋をしておらず、
素手で握手を求めてきたそうです。
結衣さんの推理によると、
どうやら彼は街頭演説が終わり
帰路に着くところだったのではないか、と。
しかもここは結衣さんの隣町。
町議会選挙の選挙権なんて
結衣さんにはありゃしないのです。
素手で、
お願いされたって選挙権もない…
断ればいいのに、結衣さんときたら!
「あ…、あの。頑張ってくださいぃ…」と
握手に応じてしまったそう。
んで、微熱が出るんですの…。
当時はもう結衣さんと知り合いだったので、
呆れながらも結衣さんのお家で
灯くんと遊んだり、
食事を差し入れしたり…。
微熱は毎回3日ほど続くそうなのです。
「地味にツラいの。
握手を断わればよかったんだけど、
どういう理由を話しても
せっかく立候補した男性を
凹ませるような気がして…」
確かにね
「私、微熱が出るんで」も
「素手の方とは握手できません」も
「選挙権がないんで」も、
全部「握手したくない」という拒絶が
現れますけど…
「ふう、頭がクラクラする~」と涙目で、
ぽてちんと横になる結衣さんなのでした。
どうしよ。
(。・ω・。)いいけどさ…