ゆるりんちゅ

HSP風味の社会人です。ゆる~りお気楽を心がけて生きています♪ 妄想が爆裂するとお話を書いたりします

毒親伝⑭

 

【運命の悪戯編】

 

灯くんが小学生になった頃、結衣家で異変が起きます。

結衣ママが弟くん出産時に患った病気の悪化が発覚。

病院で数値悪化を指摘され、

「日常生活はOKだけれど無理はしないこと」と言われたそうです。

それまでも別居しつつご実家の家事手伝いを担っていた結衣さんは、その日から掃除・洗濯のすべてを任されるように…

5割負担だったものが、8割以上肩にのしかかってきたのです。

 

食器洗いは食洗機があるから大丈夫と思っていたら

「食洗機は使わせない。

 水と電気の無駄遣い。

 楽しないで手で洗ってちょうだい」と結衣ママ。

 

「それって単なる嫌がらせじゃん。

 水道も電気も節約になるのに。

 意地悪な姑みたい」

私の言葉に表情を曇らせた結衣さん。

その手は乾燥してささくれ立ち、割れて血がにじむことも。

 

そんな中でもナイターテニスやお料理教室、

お友達との食事会は変わらず続ける結衣ママ。

その身勝手さに、私の方がイライラする毎日。

 

「テニスなんて日常生活でもないし、

 身体に無理させてると思うんだけど。

 テニスできるなら家事もできるはず💢」

結衣さんは力なく笑って

「育ててもらったし、灯もお世話になってるもの。

 家事をする分、実家にいることが多いから夕食も食べて帰るし…」と。

 

そんな生活が何年も続き、

灯くんが高校生になった頃、大事件が…

 

なんと、結衣ママが脳梗塞で倒れ半身麻痺の状態になってしまったそう。

ちょうど定年を迎えた結衣パパは、献身的にリハビリに付き合い、なんとか

日常生活は送れるようになったそうです。


しかし、もはやテニスもお料理教室もお友達とのお食事も楽しめない生活になってしまったとのこと。

 

結衣ママのたっての希望で、結衣さんと灯くんは実家に同居を決めたのです。

結衣ママが自由が効かない身体になったことを私に告げた結衣さんは、思い詰めた表情でぽつりと呟きました。
「介護する覚悟を決めなくちゃね…」

 

結衣さんは、ずっと家族に軽んじられ虐げられてきて。
自分の足で立つことを覚え、羽ばたこうとしていたのに。
事件に巻き込まれ、臆病になり。
幸せを掴みたいと願った伴侶に裏切られ。
愛する灯くんを授かり、守りたいと想う気持ちで強くなって。
家事を押しつけるご実家にも文句を言わず、仕事も一生懸命頑張っていて。

 

やっと、平穏な時間が訪れると思っていたら…

足下からガラガラと崩れ落ちるような出来事が起きるなんて

 

 

 

家事に奮闘 (๑ºдº๑)💦💦

 

( •̀ὢ•́ ; ) 💢 怒・・・

 

∑(⊙Д⊙) なんという…

 

(๑•́_•̀๑) 板挟み…どうしよ

 

結衣しゃん….°(´•⌓•。)°(ᵔ ᵕ ᵔ˶)大丈夫♪