短大2年生、19歳の夏。
またもや結衣ママゴリ押しで
地元企業への面接が進められる事態に
(疎ましい娘なんか、突き放せばいいのに)
そう思う結衣さん
「将来、介護が必要になったら娘がいい」
という結衣ママの黒い本音を聞いてしまいます。
(介護のためかぁ…)と崩れ落ちそうな結衣さんでしたが、
負けじと東京での就活を試みます。
ですが、極度の人間不信に陥ったため、
東京での就職活動が思うように行かず、
結局、結衣ママの勧める会社に
就職せざるを得なくなってしまいました。
あんなに切望して手に入れた【自由】だったのに、
【恐怖】に押し潰されて手放してしまった結衣さん。
「あんな事件がなければ…」とため息をつく私に、
結衣さんはにっこり微笑みます。
「もし今の記憶があって過去に戻れたとしても、
やっぱり地元で就職するよ」
「事件には遭わないようにするし、
もし遭ったとしてもヤツを棒でボコボコに殴って
警察に突き出してやるけどね♪」
ビビりながら「どうして地元で就職?」と訊いたら、
「だって、灯に出会いたいもの」って満面の笑み。
「あ、美月ちゃんにも会いたいし」って、
【ついで感】満載。
ま、いっか。嬉しいから(笑)