自分が男性とふれてしまうと微熱が出ることを
知った結衣さんは、気をつけるようになります。
そこは結衣さんなので、
【うっかり】とか、
【わかっていたけど空気を読みすぎて】とか
いろいろやらかしちゃうわけなのですが…
当然、ヘアサロンで予約をするときも
「女性の方でお願いします」と伝えていました。
ところがある日…
ヘアサロンに行った結衣さんを待っていたのは、
柔和な男性スタイリストさん。
(…私、女性の方にして下さいって言ったのに)と
テンパりつつも、チェンジなんて言い出せない結衣さん。
スタイリストさんはオネエ系で、物腰がとても柔らか。
(もしかしたら、オネエ系の方なら微熱が出ないかも)
(…っていうか、女性をお願いしたのにこの方が
担当ってことは、女性なのかも)
(思い込もう。この人は女性…女性なの!)
テンパりすぎてどんどん思考がおかしくなる結衣さん。
…で、結局。やはり微熱に苦しむ結衣さんなのでした。
スタイリストのヤマダさんはとても高い技術を持っていて、
結衣さんはその後ヤマダさんを指名するようになります。
ひとつわかったことは、
1度微熱が出ると免疫がついて
2度目以降は熱が出ないこと。
この事実は結衣さんの自信につながったのです。