ゆるりんちゅ

HSP風味の社会人です。ゆる~りお気楽を心がけて生きています♪ 妄想が爆裂するとお話を書いたりします

毒親伝⑪

 

【かっこわるいオトコ編】

灯くんの可愛さで

離婚が許された結衣さんでしたが、

前途多難で…

 

離婚届を受け取った元旦那さんは

難癖をつけたそうです。

「灯の親権は俺が取る」

「灯の名前を変えろ」

「慰謝料を払うような悪いことはしてない」

「借金返済に協力しない結衣が

 慰謝料を払うべきだ」

「俺は自己破産するから

 養育費なんて払えない」

などなど…

 

「もう忘れちゃったけど、

 こどもみたいなことを

 もっといろいろ言われたの」

元旦那さんの言動に呆れつつも、

結衣さんは凛とした対応をしたそうです。

 

無職な上に理不尽なことを言い募る

元旦那さんに

うんざりした結衣さんは

(こんな夫なんてほんとに要らない)

(とにかく離婚したい)

と切実に願い…

紆余曲折あって

数ヶ月後に離婚が成立したそうです。

 

「離婚に時間がかかっちゃったのはね、

 私の一存で灯から父親をなくしていいのか

 すごく迷ったからなの。

 まだ意思も表わせない赤ちゃんから

 勝手に奪うのは違うもん…」

目を伏せる結衣さん。

ここぞとばかりに力説する私。

「結衣さんは間違ってないよ。

 だって灯くんを

毒親】から離してあげたんだもん」

ことさら強調して【毒親】を発音。

 

家庭の境遇を(居心地が悪い)程度にしか

感じていない結衣さんに届くといいな、と

思って使った言葉でした。

 

結衣さんははっとした表情で顔を上げ、

毒親…」って小さく何度も呟いていました。

 

その後、離婚した元旦那さんが

依頼した法律事務所から

【自己破産申立】の通知が届いたそうです。

 

「ほんとに自己破産したんだ~…って、

 びっくりしたの」

借金総額は知らされなかったそうですが、

自己破産ということは相当な額のはずです。

 

「日本の法律は【ない袖は振れない】

 だから、慰謝料も養育費もゼロで…。

 でもね、揺らがない覚悟があったし、

 縁がすっぱり切れるから大丈夫って

 自分に言い聞かせて

『ゼロで結構です。

 そのかわり、

 絶対に私たちに関わらないで!』って

 伝えたの」

 

離婚して20年近く経つそうですが、

元旦那さんに会ったことはないそうです。

 

「灯ね、一度だけ父親のことを訊いたのよ。

『僕のお父さんの頭髪密度はいかがなものだったのか?』って。

 唐突すぎて言葉を失ってたら

『正直に言って! 

 遺伝するんだから大切なことなんだよぉ』って」

 

「どんな人だったのか」とか

「会いたい」ではなく、

頭髪に関して…。

 

それが灯くんの健気な気遣いや

母を想う優しさだったとしても、

結衣さんの真っ直ぐな愛情の証しなんだな、って

しみじみ思いました。

 

あ、まぁ…純粋に頭髪が気になっただけって

可能性もあるけど…

 

 

言いがかりが過ぎるやろ Σ(゚ロ゚ノ)ノ

 

悩む結衣さん ( ˘•ω•˘ ).。Oஇ

 

結衣さんも被害者なんだよ (๑ÒωÓ๑)

 

自己破産ってあんた… ( ;°-°;)))

 

切実な悩み ( ˘•ω•˘ )