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スノアさんの体調は気がかりですが、心配するだけでなにもできません。
気持ち悪がられるだけなのは、わかっていましたから。
スノアさんだって、うるさくしたくてイビキをかいているわけではないんですもん。
私たちにできることといったら、
ひっそり心配することと、
自衛の手段だけ。
私たちまで寝不足になるのはツラいですし、夜はやっぱりぐっすり眠りたいのです。
結衣さんと私はそれぞれの部屋の模様替えをして、ベッドの位置を反対の壁側にすることにしました。
壁を伝う震動がなくなっただけで、かすかにイビキが聞こえるくらいにデシベルダウン。
眠りについてしまえば気にならなくなりました。
そういえば、最近ではあまり階段をガンガン上がったり、ドアをバーンと閉めたり、怒鳴ったりしなくなったような…
3ヶ月した頃にはスノアさんの生活音がさほど気にならなくなっていました。
「ストレスが減ったのかもしれないね」
お話したこともないスノアさんを、勝手に心配して勝手にホッとするお節介ふたり。
大きなお世話でしょうねぇ…
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