今週のお題は「盛り(もり)」だそうです。
「大げさに話す」
「加工してきれいに見せる」
「最近盛り上がったこと」
「山盛り食べたいもの」
「元気モリモリの日の日記」
「盛って話してしまったエピソード」
お題の説明に載っていた↑の中から
「加工してきれいに見せる」を選んでみました♪
今年2月。
運転免許証の更新に出かけた友人:ちょりちゃん。
免許更新の一大イベントといえば、写真!!!
安全に心を配れば、5年もの長い間身分証明書となりうる運転免許証。
その写真ですもん、女性なら写りが気になりますよね。
ちょりちゃんも、そのひとり。
証明写真を撮ったのですが納得がいかず…
ほら、撮影日のむくみ具合とか、ヘアスタイルの決まり具合とか。
そこで、証明写真アプリをダウンロード。
スマホで撮った写真を証明写真にしようと考えたのです。
アプリのほうが低コストですし、何回も取り直しができる。
最初はそれだけの気持ちだったそうです。
…ですが、ねぇ?
【加工】という煌びやかなイリュージョンに、ハマってしまいまして。
最初はちょっとした遊び心だったのが、おもしろくなってきちゃって。
各パーツを【ちょこっとずつ加工していったつもり】だったらしいんです。
本人も段々感覚が麻痺してしまったらしく、
そのまま証明写真を印刷して免許更新のため警察署へ。
ちょりちゃんはゴールド免許なので、講習時間は30分。
手続も終わり、普通に講習を受けて帰ろうとしたら…
「あ~、ちょり山ちょり子さん(仮名)。
ちょっとこちらへ」
受付の女性とは打って変わって、渋めの男性に呼び止められたそうな。
「はい、なんでしょう」
麻痺しっぱなしのちょりちゃんは狼狽えもせずに呼ばれたカウンターへ。
「あのね、ちょり山さん。
これですけど…こんな写真は使えません」
男性が指さす先は盛り盛りの加工写真。
ずささささ~…
血の気の引く音が聞こえたと語る、ちょりちゃん。
あわわわわ!
慌てふためくちょりちゃんに、男性は追い打ちを掛けます。
「この目の大きさと顎の細さは人間ではありえない比率ですよ。
あなたと全然違うじゃないですか」
「ももももも~
やめて、ごめんなさい。
もうやめてください~…
こんな人前で、
そんな大きな声で言わないでください~」
わたわたしながら、カバンの中をひっくり返して、最初に撮った残念な(本人談)証明写真を取り出すちょりちゃん。
「こ、こここ。これで勘弁してください。
すみませんっ、すみません!!!」
男性は、後から出した証明写真とちょりちゃんを見比べて
「まぁ、これならいいでしょう」と受け取ってくださったそうです。
「…ってことがあってさ~」
後日ファミレスで豪快に笑うちょりちゃん。
盛り盛りモリの助の写真を見せてもらったら…
すごくケバくて驚きました。
加工しない方が、自然で可愛らしい。
ただ…確かに加工はしてるけど、面影はあるし、人間ではあり得ない比率っていうほどではないような。
コンディション最高のときに、がっつりメイクをして、顎をがくーんと引いて取ったら、こうなるかなっていう感じ。
(それはもはや、変装なんよ)
ともかく、悪意があると見なされて、ちょりちゃんがお咎めを受けるようなことがなくてよかった。
有印公文書偽造罪とか有印公文書変造罪とか…
運転免許証は大切な身分を証明するアイテムですから、実物で勝負しないとダメですよね。
証明写真で加工はしない!と、心に決めたのでした。
今週のお題「盛り」