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結衣さんに私の妄想を話したらケタケタ笑っていました。
「私22時にはベッドに入るんだけど、
うとうとしかけた頃にダンダン、ガチャガチャ、バーンって音で目が覚めちゃって。
…そっか、激務ならそうなっちゃうかもしれないね」
初日は寝ぼけていたところにドアの爆音だったためなにが起きたのかわからず、ドキドキしながらベットの中で眠れぬ夜を過ごしたそうです。
「怒ってる時ってどこの言葉なんだろうね…
内容がもれないように気をつけてるなんてほんとえらいよね」
いやいや、これはもはや私の妄想全開なので。
感心するところではございませんのよ、結衣さん。
「帰ってきてすぐイビキが聞こえるもんね。
ほんとにバタンキューって感じでお疲れなんだね」
ご近所ひとり暮らしじゃなかったら、うるさいなぁとイライラしてしまうところですが、結衣さんと共有することで気持ちが凪いでいきます。
妄想を楽しむ私と違って、スノアさんの体調を心配する優しい結衣さん。
気になって色々調べたんですって。
お母さん気質なんですよね。
「スノアさんは寝付きがよいんじゃなくて、睡眠不足かもしれないの…。
眠ってるんじゃなくて、疲れて帰宅したらすぐ気絶したように寝ちゃってるんじゃないかなぁ」
「ストレス溜まって⇒睡眠不足⇒ぼんやりしちゃって⇒仕事でつまずいて⇒ストレス溜まる…」
これじゃ、抜け出せない負のループです。
「心配だけど、ただの隣人だし。
気味悪がらせたら気の毒だし。
なにもできないよね…」